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2004/06/14(Mon)

song【夢のあとに/フォーレ】

言わずと知れた、あまりにも耽美なクラシックの名曲。先日、とある場所でテレビを見ていたら、ちょっとソフィア・ローレン似の有名な外人女性チェリストが眉間に深く皺寄せまくって弾いていて、聴こえてきたその美しいメロディに、いつのまにか身動きできないほどしっかと聞き入ってしまっていた。夢のあとに…それ意外のタイトルは思い浮かばないほどのドンピシャのタイトル。夢のあとに…ただしらじらと広がるばかりの冷酷な現実と、やるせなくほのかに甘くせつない余韻も少しだけ、そんな曲。ただただ唸ってしまう。クラシックには、なかなかにあなどれない曲が多くて、件の「ジュピター」然り。「ダッタン人の踊り」「別れの曲」「雨だれ」「白鳥」「家路」などなどキリがない。下手な癒し系など、足元にも及ばなかったりするのである。ショパンは屈指のメロディメーカーで覚えやすく抜きん出ているが、他の作曲家もなかなか。部屋で流すと眠くなるのがたまにキズ、って、それが癒されている何よりの証拠でしょう。

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2004/05/17(Mon)

album【蒼の薫り/宮本文昭】

オーボエの音色は「追憶」のイメージである。なにかを思い出すシーンにぴったりの「黄昏れた」音色。このアルバムはちょっと前のもので、どっかの喫茶店で流れていそうな軽いものばかりで、演奏がフュージョン全盛期のBGM的ちょっと恥ずかしい感じの古さは隠せないが「世界遺産」のテーマで一躍有名になった鳥山雄二が何曲かアレンジを手掛けていたりする。そして手掛けた曲がいちばんいい。クラシカルな楽器を使う演奏者をもっとメジャーに売り出すべくポップなアレンジを施したアルバムをつくると失敗しがちだが、これは及第点か。全編に「蒼い」色合いを感じる点で、コンセプチュアル的には違和感がない。ところでオーボエ。サックスと違って、やっぱりいまひとつ主役になるのは至難の楽器のような気が。自分の音色をわきまえてる感じ、好きだけれど。

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2004/04/21(Wed)

album【moby/18】

「サウスサイド」などがヒットしたクラブ系アーティスト、モービー。最初にこの人を知ったきっかけは、ミッション・インポシブルのテーマミックスバージョンだった。うほー、かっちょいい!と気になっていて、このアルバムを俺にしては珍しく新品で買ったのだが、正直、はじめて聴いた印象は「・・・」もしくは「?」。ドライブ向けの爽快でダイナミックなビートに溢れているに違い無いと思いきや、まったり風味、どんより添えの音楽集。夜中に流すのにぴったりだなと思っていた。しかし、これは、聴くほどにじんわりと良さが伝わってくるスルメのようなアルバムで。黒人だか白人だかわからないような歌い方の女性ボーカルをフィーチャーしたりして、曇り空の下をどこまでも旅するちょっとけだるげなロードムーヴィー的な味わいがあります。散漫の中に統一感。どうしようもなさの中に差し込む光感。聴いてるうちに、ふーむ、いろんなことは背中合わせだよなあ・・・などと、ふだんの生活の断片がフラッシュバックしたりします。

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2004/04/14(Wed)

album【kelly price/mirror mirror】

ひとことで、おでぶさん。しかしボーカルの力量とテクニックはたいしたもんらしく、いろんなアーティストのボーカルアレンジをやったりバックをやったりしてるクレジットも目にする超重量級ブラックR&B女だ。ついに麻薬で留置所行きになってるらしいホイットニーおばさんのアルバム曲「ハートブレイク・ホテル」にも参加している。で、このアルバムの中ではタイトル曲が秀逸で、いわゆる鏡よ鏡、鏡さん、あの人がほんとに好きなのはだあれ?的な歌なんだが、どこか日本の演歌っぽく。他のアルバムも、体型そのまんまのずしんと重い歌がずしんと重いバックに乗った曲ばかり。なので聴いているとちょっと胸焼けする感じ。少なくとも夏向きではない。そして歌はさておき思うのだが、この人、ジャケットにいつもたらこ唇突き出した色っぽさをアピールしているであろうアンニュイうっふん・的表情と、どかーんとしたガタイをいつも前面に押し出してるんだが・・・つーことはでぶ専狙いか?つーか海外にもでぶ専はいるのか?いるんだろうなあそりゃ人類みな兄弟。包容力ある歌い手、といえばいちばん的確なのかもしれないが、うーむ待てよ、目をつむって聴いてもそう思うだろうか?とハタと気付いたりして。寒い夜には毛布がわりにおすすめかもしれません。なんか、あったかい感じは、します。

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2004/03/29(Mon)

album【joni mitchell/night ride home】

もういま何歳になるんだろう。かなりの高齢なはずの「ジョニ・ミッチェル」おばさんは、俺が持ってるオーガニック系アルバムの中でもよく聴くアーティスト。「レインストームとチョークの痕」っていうアルバムも良かったけれど、これもあっさりしてていいです。音楽にオーガニックという表現が使われ出した当初は俺も?だったけど、今やジャンルの一つになりつつあるんですね。アコースティックでもフォークでもないオーガニック。今はなんの違和感もなく、ああ、オーガニックな感じなんだ、と全体のサウンドがイメージできる感じ。で、ジョニ・ミッチェル。たぶん歌詞もかなり意味があって凝っている筈でいつかゆっくり対訳を読んでみようと思いながら、聴いていると心地よくて、ま、いっか、とダラダラ部屋で流している。ルックスはやせぎすの鬼婆っぽいキャラなんだけど、それはさておき。この人の音楽の何に俺は魅力を感じるのだろう?と考えてみたら「放浪」という言葉が浮かんできた。あまり変化のない荒涼とした道をゆくロードムーヴィーっぽいイメージ。他にもパット・メセニーなど「さすらい」っぽい音楽に惹かれるところが確かに俺には往々にしてある。思えば昔、林芙美子の「放浪記」を読み耽ったこともあるし…永遠の憧れなのかもしれない。

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2004/03/26(Fri)

album【OLU/Soul Catcher】

ここのコーナーを見直したら、これを見てくれてる方々の共感狙いやらでナツメロやらメジャーっぽいのばっかりラインナップしてたことに気がつき、なんのレスポンスも考えず、いまいちばん聴いてる一枚を。ちょっとエッチな「マックスウェル」とか真夜中ムードの「ラシャーン・パターソン」とかに通じる、ソフト(でも甘ったるくない)で適度に今風なブラック男性ボーカル「オルー」です。むかーしシャーデーのバックをやっててSWEETBUCKっていうグループ名でとろりとろとろしたアルバムも出したことのある「スチュワート・マシューマン」って人がプロデュースに参加したりしてて、そんなバックに乗ったアクのないスティング、みたいな声。いそうでなかなかいないんだ。ラフでさりげない感じ、てのがとくに。R&Bも、ラップも、アクセント程度に取り入れられていて、部屋で流すにもドライブにもなかなかいい。服のブランドでいえば「DIESEL」ってとこでしょうか。

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2004/03/01(Mon)

group【漁港】

・・・アルバムも出してないらしいしどんな音楽なのかもわからないが、写真入り雑誌記事に釘付けになってしまった。正しくは漁港の「港」の字が逆向きミラー表示の「男気ロックユニット!」らしい。築地市場の魚河岸で働きながら活動する3人組で、メンバーは船長の森田釣竿、と深海光一、荒波寛之。曲は、和太鼓を使った「鰹〜出港街道」など、ハードコアパンク、ヒップホップ、エレクトロポップ、などなんでもありらしい。ステージには「大漁まつり」などと書かれた幟旗が立ち、なんとライブ中にマグロを解体して刺身にして観客にふるまったりもするらしい。で、度胆を抜くのがそのルックス。角刈りっぽいド短髪に鉢巻き、白いランニングシャツ(決してお洒落なタンクトップではない)、トラックの運ちゃんみたいなグラサン。てことはたぶんきっと、そのまんまの「魚河岸」スタイル。てことは、俺、頬染。ライブのことを「漁業」と呼び客のことを「乗船客」と。現在メジャーデビューを巡りレコード会社11社が争奪戦中とのこと。音楽の内容を見た限りではCDを買うことは無さそうだが・・・いつも満員御礼だというライブ、いや、その漁業を、いちど見てみたいと思った。エセじゃない、ほんまもんってとこがいいなあ。
将来は「さかなくん」とのジョイントもありか?

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2004/01/29(Thu)

album【ZOO FOR SALE/ZOO】

「チューチュートレイン」(とカタカナで書くと違う曲みたいだが)をエグザイルがほとんどアレンジも変えないままカバーしているのを耳にしてCDラックから引っ張り出し聴いてみた。ズーのベストアルバムである。
当時、スキーや海に行くときの気分にはぴったりだったし、好きな曲も多い。とくに「シャイ・シャイ・シャイン」をいちばん聴いたかな。リピートして。「♪海で山ほど恋を〜」ってフレーズが頭に残っている。先日スキーに行ったときもスキー場で「チューチュートレイン/エグザイルバージョン」が流れていたけど、とくに古さも違和感もなかった。スキー場って、どんなに時代が移ろうと、結局は雪頼り、自然まかせの農業的存在な訳で。若いボーダーたちがどんなに競ってスマートな流行のファッションでキメて滑っても、昼に喰うもんといえば「ねぎ味噌ラーメン大盛り」とか「かき揚げうどんと焼きおにぎりセット」だったりする現実はずっと変わってないし。喰ってる横を鼻水垂らした子供が泣きながら走っていったりしてる訳で。決してデジタルな感じにはなれない場所をせめてちょっとかっこよく楽しく何より明るくするには、ズーあたりの音楽は普遍なのだろうと感じた。ところで、ズー。ボーカルの女が、ほんとにほんとにヘタクソだったなあ。CDで聴くぶんにはまだいいんだが、生で歌うとメタクソだったのを覚えている。関係ないけど、テレビにひさびさに出たTRFボーカルのYUKIが久本雅美そっくりさんになっていたことを思い出した。そこそこ美人だった筈なのに。時は無情に流れる。

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2003/12/09(Tue)

song【The Christmas Song/竹内まりや】

ナット・キング・コールやセリーヌ・ディオンなどなど、いろーんな人が歌ってるクリスマスソングの頂点。♪暖炉の火で焼けたナッツ…という出だしではじまるこの歌は、俺がイメージする、ノーマン・ロックウェルのイラストのような、古きよきアメリカのイヴそのものだ。どでかい本物のモミの木を部屋に飾り、暖炉のまわりに座ってサンタを待つこどもたち。微笑ましく見つめる家族。その場合、みんなの顔はあたたかな炎の明かりに照らされて、ほの赤く染まっていなければならない。…そう、絵に描いたようなクリスマスに必要なのは、まずなにはともあれ暖炉なのだ。街はいまどこもかしこもクリスマス1色。最近はわざと王道の緑&赤の組み合わせを避けて飾り付けするところも多いようだが、花屋の店先のポインセチアの赤、ゴールドクレスト(観葉植物)の緑を見ると、いくつになってもなんだかやっぱり心はやる。で「ザ・クリスマスソング」。竹内まりやバージョンは、ストリングスも歌い方も大袈裟になりすぎず、サラリとしているところがいい。クリスマスアルバムは数えきれないほどあって、俺もかなり持っているんだが、昔々、俺が高校時代にイルカが出した「ボヘミアの森から」ってのがなかなか渋かったと思い出す。いつもブーツ入りのお菓子&ゲームソフトをプレゼントしていた甥っこたちも、上は今や中学生。なんにしよう、今年は、贈りもの…。

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2003/11/05(Wed)

album【青春の輝き〜The Best of Carpenters〜】

膨大なCDを保有している割に、聴くのは結構決まってて、だいたいがタルイ感じのブラック、という俺のライブラリーの中でも、カーペンターズはときどき無性に聴きたくなるアーティストだ。定番すぎてちょっと恥ずかしい感じが難点といえば難点ではあるが。カレンのとろみのある美しい声、リチャードのちょっと切ないメロディとコーラス。やわらかな日だまりのイメージの、俺にとっては幸せの象徴みたいな音楽。タイトル曲がとても好きだが、定番のイエスタデイ・ワンスモアや愛にさよならを、雨の日と月曜日は、シング…数えきれない名曲のオンパレード。カラオケに出かけた時もチャレンジャーとなり「♪うえんあいわずやんぐあいりっすんとぅざれいでぃーおー…」とバリバリの片仮名で歌ってみたり。テレビドラマの主題歌にもたびたび登場、そのハッピーな曲調ゆえに悲しい物語にもミスマッチな感じで使われていたりする。だいぶ前、カレンが亡くなった後に「恋におちて」でおなじみの小林明子がリチャードプロデュースでカーペンターズっぽいアルバムを出したことがあり、それがなかなかの出来だった。で、その彼女が最近、カーペンターズトリビュートアルバムを出したらしい。なんだか気になってヴァージンをのぞいてみるが在庫の気配なし。いつか聴いてみたいもんだ。
で。「無人島に一枚持っていけるとしたら?」と聞かれたら、俺は、たぶんこれを選ぶ。

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